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英虞湾のSUNSET |
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2007年6月号
雲 の 柱
開拓した荒地休耕田が今や稲の苗が整列して美しい。
その一角にヤーコンの苗を植えた。
雑草対策マルチをした。農道を通って帰宅する途中にある田んぼに生まれて初めてこの手で作った米の飯を期待する思い入れがある。
そのところに赤頭鷺が飛んでくるので、近所の叔父さんがカメラを構えて待っていた
▲田んぼの土は水はけも悪くヤーコンにはダメだから私の庭を使いなさい。
その庭を見て驚いた。完璧な砂地である。
ジャガイモに最適な土は、ヤーコンにも最適。
早速3日後に鍬をふるって畝を作り、60本の種を植えた。
左上の100本のヤーコン畑の畝作りには、4人が3週間かかったのが、その叔父さんの庭で同じ畝を作るには私1人で1時間で完了。
おまけに種植まで終えてしまった
▲日本文化の土壌に福音の種を蒔くには、日本の田んぼにヤーコンの種を蒔くのに似ている。
種を植えても根づかないので、苗を育てて植えつけているが、親切な人の砂地には、苗など育てないでいい。
そのまんま種を植え付けた。誰だか知らないが、日本の田んぼに種を蒔くだけでいいと言った輩がいた。
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2007年7月号
雲 の 柱
日本自身回復は日本自信回復につながる。
李登輝台湾前総統「台湾の主張」(PHP研究所)から引用する。
「私にいわせれば、日本人はあまりに自信を喪失して、こうした世界でもまれな条件を生かせなくなっている。
冷静に回りを見回し、自分たちを見直すべきだろう。
アジアの国々もそのことを望んでいるし、世界もまた同じ思いなのである。」
▲日本人は自信を失う教育を戦後受けてきた。
が、物質的な祝福は自他とも認めている。
この物質的な祝福は、精神的財産があるゆえんなのだ。
例えば親孝行心があるから、母の凝っている肩をもむ。
いい機械を作るために、根気よく、情熱をもって取り組む。
道を極めるなどの姿勢は、見えない部分の霊的な力そのものであろう
▲人のためになることは、とりもなおさず自分のためという図式は、日本人がもつ財産。
勤勉をないがしろにする風潮は、国を滅ぼす。
自信を失わせる教育(自虐史観、左翼的思想)は、1人1人だけでなく社会、国を骨抜きにする。
偽りの謙遜と軟弱な精神とはおさばらしたいもの。
力と愛と慎みを尊び、自信をもてば鬼に金棒と思う。
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2007年9月号
雲 の 柱
8月22日の夜、雷が落ちた。
水曜日はこの研修センターで聖書の学びと祈りのために集っている。
私はユダヤ国家建国の根源が日本と日本人によるところがあると話していた。
日露戦争の捕虜であった建国のシオニスト、トランペルドールは敵国の日本軍の態度に感激、言った。
「小さな国日本が、大国ロシアを相手に勝ったのは、規律正しく、勤勉で、愛国心が強く、私利私欲を捨てて公に生きている。」
「新しく生まれるユダヤ国家は、日本のようでなくてはならない。」
▲ユダヤ国家誕生のために、ホーリネス教団中田重冶とその仲間たちは祈った。
第2次大戦中、樋口季一郎、杉原千畝は数万のユダヤ人を救った
▲世界中がユダヤ人に冷酷であった時、日本だけがなぜ聖書の国イスラエルの回復に原点から関係していたのか
▲話を終えた時「ビシッ」と鋭利な音響と共に電気が消えた。
目の前が突然真っ暗になった。
両隣の家を確かめたが電気がついている。
このセンターを雷が直撃したのだ。
私たちは、ローソクの明かりの中、目を閉じて、この日本の国、そして神の国でのボーンアゲインを感謝した。
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2007年10月号
雲 の 柱
国立公園伊勢志摩の登茂山に住んで丸3年が過ぎた。
田舎暮らしがはじまって家内が一番不便を感じている。
運転ができないので足がない。バスが運行されていない。
自由にスーパーに行けない不便さを普通の奥さんなら耐えられないだろう。
オンデマンドバスが高知の四万十市で導入され注目を浴び、現在34自治体がこのシステムで運行中。
電話やパソコンで予約を受けて、走っている。ここでもやってほしい。
▼私はこの2日で満67才になる。肉体の衰えは日々実感する。
鍬を振るったら3時間がんばれた3年前が夢のようだ。
パソコンを3時間たたき続けられたのが今は1時間で音をあげる。
気力は衰えていないが、体力がいうことを効かなくなり、オンデマンド人材システムを切望中というところ。
▼運転できなくなり始めている体を助けてほしいと祈りの電話、天へのパソコン通信をかけている。
まだこの田舎にはそのシステムが導入されていないのかも
▼耐えられないような試練に神は合わされないが、信じて待ち望む人に、逃れる道を備えてくださることを今日も信じる。
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2007年11月号
雲 の 柱
時間と場所が人を捕らえている。これはどうもしようがない。
大東亜戦争の時代に日本という場所にいた人の心の動きを今の21世紀の自分たちが云々することこそお門違いのような気がする。
幸田露伴のことばに教えられた。
「鎌倉時代の人は、おのずから鎌倉時代の言語・風俗・習慣をもち、思想・感情を共有する。
奈良時代の人は、否応なしに奈良時代の言語・風俗・習慣と思想・感情をもつことになる。」と
▼個々の特性、遺伝、育てられ方によって個性が出るのは当然。
しかし、その時代のもつ大いなるうねりに否応なしに染まるのは避けられない
▼だから今の平和な環境にいる者が戦争時の特攻の青年の行動や沖縄での集団自決を云々するのはどこかでねじれているような気がする
▼キリスト者は教会という場所と世という場所にも生存するわけだが、その2つの場所で生きているという意識にメスを入れるのが聖霊さまではないのか。
この場合の教会はあなたや私が通っている教会という意味ではない。
「エクレシア」世界で1つの教会という意識の必要性大なりである。
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2008年2月号
雲 の 柱
新年早々ひとりの牧師に会った。
「今年はやります。出かけます。」
力強いことばの裏に昨年の妻を亡くした悲しみがあったので、そのことばに痛く感動した。
スリッパを運動靴に履き替えてよきサマリヤ人になるには、それなりの心構えが要る
▼決断、それなりの覚悟をして今年を始める。しかし邪魔者が入る。それの繰り返しが人生かもしれない
▼邪魔と言えば迷惑メールがある。それも海外からが多い。06年上半期で72%。07年同期で94%に、携帯電話あては2%が48%になった。
私のメールのほとんどが迷惑だ。開こうとも思わないが邪魔者であることにはちがいない。
多いのは中国発信で、06年のデータでは約65%だとか。文面は日本語で国内の業者が中国のPCを利用して送信している。
国内で初めてのウイルスを流していた青年が逮捕された
▼世界的に約75%のメールが迷惑メール。ネットワークにかかる負担はものすごい。
この世に満ちている迷惑に、影響を受けないとしたら、それこそ神業が必要だ。敵は内にある。我らのネットワークは、愛で結ぶ帯が要る。 |
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2008年4月号
雲 の 柱
霊が新生した故郷というものが1人1人のクリスチャンにはあると思う。
その場所がその人のエルサレムだ。
イエスの伝道で回心した弟子たちの故郷は文字通りエルサレムだった。
私のエルサレムはニュージーランド
▼K牧師はアメリカ、フランス人のP先生は日本だ。2月半頃からニュージーランドの教会で育った仲間に会ってきた。
バンドール兄弟とは28年ぶりの再開。奥さんもちゃんと覚えていてくれた。南島のキンベルに住む。家が10軒しかない村の画家である。
彼とは45年前からの知り合いでその時はお互い独身。
彼の村のすぐ近くにテカポ湖という真っ青の水をたたえた湖がある。彼の絵はその湖のように景色の美を全面に出している
▼回心以後わが人生45年の絵は、彼の絵のような美を人に見せていたかと自問。
オークランドの建築設計士ミラー氏にも会った。
同じく45年の親交をもつ友人だが、彼の回心後の人格を形成した温和な人柄の秘訣は、「5万回の主にある決断」から来たものだと彼は語っていた。
彼と妻ジャンとの夫婦美は彼のキャンバスに描かれた造形美だ。
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2008年9月号
雲 の 柱
人は自分に見えないことを見ている人に従うものだという。
福田首相が突然辞任した。
国民が見えていないことをこの人は見えていたのだろうか。
織田信長はうつけといわれていたが、桶狭間で今川義元の二万の兵に二千の兵で立ち向かった。
彼の部下は、そのうつけになぜついていったのか。
信長が何かを見ていると察したからであり、内に秘めた確信と勇気を察していたからだろう。
彼ほど頑迷な人はいなかったにもかかわらず部下の数が比類なく多かったのはただ驚く。
▼わたしは若い時井の中の蛙であった。二十四才で回心しても先が見えていなかった。
そして四十数年たった今、見えてきたことがある。
そのことを本にした。「井の中の蛙大海へ」と題したが、文字どおりそのままである。
日記を読み返しながらペンを走らせた。
明日を見ているお方によってその日その日が導かれていたことを嫌ほど知らされた。
何も見えなかったが見えている人についていったことに、言葉に表せない恩寵を感じている。
▼日本丸を導く首相たるもの、国民が見えていないことに見える人であってほしい。 |
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2009年1月号
雲 の 柱
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくこの世は住みにくい、
と言ったのはかの文豪夏目漱石だ。
二〇〇九年はアメリカ発のサプライムローンが引き金となり日本のみならず世界は恐慌の渦の中だ。
最優良企業のトヨタが赤字転落、巷にあふれる失業者、家なし、家族なし、あるのはローンと借金と失業、そして老後の不安
▼つい数か月前にはガソリン高騰で火がついたと思ったら、
今は円高と原油の価格低下。
とかくこの世は乱高下と横揺れで平衡感覚疾患のままこの世は住みにくい
▼住みにくさが高じると、安い所へ引っ越したくなる。
どこへ越しても住みにくいと悟ったとき、詩が生まれて、絵ができる、
と言ったのも夏目さんだ
▼悟るためにここで新島譲の遺言を引用しよう。二つある。
「学生を大切にしなさい。」と「てき儻不羈(てきとうふき)の学生を育てなさい。」
てき儻とは、自分の考えをしっかり明晰にもつこと。
羈は馬の手綱だから、人に御せられないこと
▼主イエスにある学生として、このことばの意味を年の初めにおもちと一緒に噛みしめましょうか。
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2009年4月号
雲 の 柱
年老いたイチローは、献金の受け取り方で法律には違反していないと言う。かたや若いイチローは、WBCの試合で当初凡打がつづいた。しかし優勝戦土壇場でセンター前にクリーンヒット!日本中が沸きかえった
▼民主党の主役小沢一郎は受け取った献金をどのように使ったのだろうか。何十年にもわたって何十億円というお金でどれだけの人々を喜ばせたのであろうか。喜んだ人々はどんな人々であったのだろうか。かたや日本を離れ異国の地アメリカで頂点に立った鈴木イチローは身につけた健筋(?)を使い、日本の国旗を高く上げ日本中の老若男女を喜ばせた
▼人は生きてきたように死ぬ、とある人は言ったが生きてきたように、人生が決まる時に、人の真価が問われるというのは紛れもないことのよう。この二つの人生から多くを学ぶ。試練は練達(練られた品性=しぶとさとあきらめない性質)を生み出す。そして練られた品性から希望が生み出されると聖書は言う
▼祭司は身をきよめる。宮大工は毎朝白装束でみそぎをして仕事に取り掛かる。日々の試練が練達を生み出す。忘却せず! |
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2009年7月号
雲 の 柱
商社マンふたりが靴を売りに街を歩いたら、誰も靴をはいてなく
はだしであった。ひとりは「もう帰る」とあきらめ、もうひとりは「とりあえず一万足送れ」と本社に連絡した
▼卓球の世界選手権男子ダブルスで銅メダルを獲得した水谷隼、岸川聖也両選手、準々決勝の勝利まであと一ゲームのとき、八対一〇と差が拡大した。ピンチだ。
そのとき水谷が岸川に「八対一〇に追い上げたと思えばいい」と耳打ちした。この言葉が奇跡の逆転を起こした
▼何事も気持ち次第で事が運ぶはずがない、今の時代、この世の中ではどうしようもないことが多いものよ、とあきらめる人は多い。私もその誘惑に勝ったとは言い難い
▼三浦雄一郎氏のように七十を超えてもチョモランマに挑戦する勇気に頭が下がるしその勇気をもらっている。あきらめたらあかん。投げたらあかんと自分に言い聞かせる
▼プロサッカーの生みの親「私が考える失敗とは、ミスをすることでなく、ミスを取り戻そうとしない消極的な姿勢」と言った。失敗のない人生などないのだから、失敗が人生を豊かにするのは事実。
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2009年9月号
雲 の 柱
衆議院議員、元経済産業大臣の平沼赳夫氏が「武士の娘」を書いた杉本鉞子(えつこ)、「武士道」を書いた新渡戸稲造、そして「代表的日本人」を書いた内村鑑三に共通点があるという。この三人はいずれもクリスチャンであり、日本への愛を終生持ち続けていた、と。
杉本氏は「武士のまつげはうるおうてはらない」、内村鑑三は愛すべきは「ふたつのJ」ジャパンとジーザスだと言った。
日本という軸をしっかりもった上での、西洋理解だ。(文芸春秋六月号から引用)
▼営々と築いてきた日本精神をないがしろにして、西洋的教会と西洋文化色したキリスト教に迎合する時代はこれくらいで十分
▼盆踊りのルーツは景教、神道はユダヤ教がルーツという知識で地域の中に入り込む懐の深さ、心の広さをもてたのは私一人ではない。日本人の誇りがなければ日本人クリスチャンが委縮していると平沼氏が言っているようだ。
▼宣教云々以前の日本軸である心構えが問題だ。日本のキリスト教を維新する西郷、竜馬が私たちだ。案外既存のクリスチャンの多くが日本覚醒に邪魔していると見た。
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2009年12月号
雲 の 柱
自己犠牲をせず己が腹を肥やすリーダーが多い。民が悲惨な貧困と不自由な精神的奴隷となり、国が滅んだケースは多い。
それが左翼であろうとも右翼と言われる政策であろうとも、いかなるプロパガンダによるものであろうとも、自己否認を標榜しながら、政権を取った暁には自己犠牲を忘れるのが人の常とは悲しい
▼ 鳩山政権が樹立し、戦後営々として築いてきた六十有余年の自民党政権の既得権益が崩れ去ろうとしている革命的な状況が今だ。革命は古い体制を新しいものにする大手術
▼十一月十二日から国民の税金を何に使ってきたかを吟味し、その事業仕訳がなされている。仕訳人の言い分は、革命を推進する兵士だという。
だが明治維新どころか、フランス革命などの九・十一を頂点とするテロなどの命をかけて銃を乱射して既得権益を抹殺する方法の比ではない。
仕訳人の激しい追及「お金を寝かせている合理的理由はない。」などのやり方がならず者のようだと自民党の総裁の言。事の根源を云々せず方法をやり玉にあげるとは。革命軍の鉄砲の打ち方を真顔で言うとは世も末だ。
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2010年1月号
雲 の 柱
五八才の主婦が八一歳の母のお棺を前に言った。「母さん、今までありがとう。お父さんや私の息子と仲良くね。」
私は二三才でクリスチャンになって以来、漬物をつけるように、聖書漬で思想が固まっているのだろうか、彼女のことばに面食らってしまった。
天国に行ったら仲良くするところだし、もし地獄に行ったら、仲良くどころではない。私たちクリスチャンは「この世で仲良くしますからね」とお別れのことばをかける
▼年末の会合であなたの夢は?と司会者が聞いた。「健康」と答えた人が一番多かった。夢を抱く前に健康らしい。
死ぬまで健康であるのが夢で、「死んでもいいから健康でありたい」という人のことばが冗句(ジョーク)でない
▼今年の夢は仲良くすることそして「故郷」の歌詞を『志(こころざし)をはたして いつの日にか帰らん 山は青き 故郷 水は清き故郷』と歌う夢もある。
「漢書」に、志が一致すれば、他人どうしでも兄弟のように親しくなれる、とある。私たちの志は神によって植えつけられると聖書は言っている。今年の夢と志を胸に抱く正月に祝福を祈ります。
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2010年4月号
雲 の 柱
サクラ散る バラは残って しがみつく。「武士の一言」
彼には二言はなかった。 農工商を支えるために、守るため、導くためのノブレスオブレージの見本は山形藩主、上杉鷹山
明治維新の西郷隆盛、勝海舟、改革を断行した武士の気質は今の日本では化石になっているのだろうか。
言ったことばをひるがえすなどは命をかけて身を引いた。刀にかけて・・・・刀がないと私たちは言うまい。
サクラは淡い香りが春を呼ぶ。バラのあでやかさにはとげがある
▼敷島の 大和心を人とわば 朝日ににほふ 山桜花、と本居宣長は、人知れず咲く山桜の淡い花びらに
思いを寄せて 日本のどこかにひっそりと香る侍がいることを願ったのだろう。その香りが現在の政府の中枢にない。日本よ、おまえはどこに行くのか
▼かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ大和魂を胸に抱き、サクラのごとく、自然に身を任せて命を捨てる不死鳥武士が飛び立つ夢を見て、吉田松陰の後を追う。
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2010年5月号
雲 の 柱
首相という任務、大統領、社長は優柔不断では務まらない。腹案があると言って逃げることが一時的にやったのが平和と友愛を標榜している鳩山現日本の首相。沖縄普天間基地をめぐっての決断で右往左往しているとしか見えないのは国民として悲しい。選んだ私たちが間接的にも責任ありと見るのが賢者である
▼エマソンは「たった一人の賢人がいればよい。そうすれば全員が賢くなる。伝染力というものはかくも急速である。」と言った。今の日本で実現してもらいたいものだ。イギリスの詩人マロックは「社会の進化とは、それが単なる生物学的進化と異なり、偉人の意志から生じた無意識の行為の結果として定義してよい。」と肯定的希望を語った
▼ある人々にとってマイナスであり、ある人々にとってプラスになることがある。民主主義を神と見る現風潮に対抗する賢人が、今ほど必要とする時代はない。世は混とんとしている。生存競争、弱肉強食の生存競争ではなく、社会の人々の間で賢人たち少数が、民を指導、支配、使役しようとする競争によって生み出される姿を見たい。
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2010年6月号
雲 の 柱
女性の喫煙が三十代で五歳以上、四十代で十歳くらい、皮膚のつや、張りが失われ老け顔になる。加齢以外に皮膚を老化させると、名古屋市立大学院、森田教授(加齢・環境皮膚科学)は言う
▼喫煙者もその煙を吸う子供にも(受動喫煙)も、水溶性成分が影響することから、皮膚の老化が進むと
▼もちろん男性にも同じ影響が皮膚だけでなく内臓にダメージを与える
▼なぜそんな悪影響をうけるとわかっていても人はたばこを吸うのだろうか。人は悪いものであるとわかっていても止められない原因は、霊的な問題だとだれでも知っている。喫煙を含めて他のすべてのもの、人を滅ぼし殺そうとするものは悪霊の結果である。悪い木は悪い実を結ぶ。悪霊はいのちと平安を奪う
▼言葉だけが闊歩する世で、死人がよみがえる教会を立上げたタンザニアのガジマ牧師のメッセージを聞いて驚いた。私たちは豊かな人生を送り、それを人々に享受してほしいと宣教する。イエスを信じた時、神の霊が悪の霊を追い出す。喫煙も悪癖も、病気も、弱さも、心の傷も癒される。だから人には望みがある。光がある。
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2010年7月号
雲 の 柱
ラビは女性が踊る場にいてはならないという教えを忠実に守った。沖縄での具志堅ファミリーの娘さんが踊っている間席をはずしたラビ。沖縄の民族舞踊を見てもらいたかった。リハーサルした少女たちは本番の会場に入る前にラビに会って和やかに挨拶したが、自分たちの踊りを見てもらえない寂しさをどう神さまは見ておられるのだろうか
▼籠神社で出されたお茶を飲まないラビに豊受大神は、マナの水であるぜよ、とおっしゃっておられるかも。一週間行動を共にし、同じホテルに泊まったが一度もテーブルを囲み食したことがなかった。この空白感(空腹感ではない)は?と自問自答する
▼人は使命を達成するときこそ満足するもの。民族も神の与えられた務めのために前進するときに、祝福を受けるもの。時間と場所を知恵して使うときに喜びがあふれるもの。失われた者を探して見つけ出し、神の願われるところに連れ戻す働きのために、命をかけていると話すラビたち。自らを律する生き方そのものが日常生活であるが、他の生き方は見えない見ないマイ・ウエイそのものを |
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2010年9月号
雲 の 柱
身体の具合はいかがですか?「ハイ、おかげさまで」と応えるのが日常会話である。これは英語圏では「Thanks to God」または「By
grace of God」であろう。
とすれば日本人の心に根づいている心情として、神信仰があるということになる。それも大いなるものへの感謝の気持ちである。
韓国人や中国人は「自分の努力でやったんだ」が本心で、日常会話で「おかげさまで」はない。韓国人の呉善花女史が「日本の美風」の中で他者の援助への感謝の気持ちくらいだろうと思っていたのが、そうではないと気づく。
つぼみが花開くのは、花自身の働きではあるが、同時に自然の力の作用であるという夏目漱石のエッセイから、日本人の自己のあり方に気づいたという
▼日本人自身が気づかないで、ごく当たり前としていることが、神信仰そのものであるようだ。世界の霊的最先端(神に近づく極意)にいる自負は恵みであり賜物である。あがないの賜物である。
神信仰からは謙虚さが生まれる。武士の情けもそこから生まれている。惻隠の情、礼、仁、忠孝、死んでこそ命ありは、イエスの十字架あっての命。 |
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2010年10月号
雲 の 柱
"告げ亙る(亘る=細部にわたる)かけの八声に久堅(ひさかた)の
天の戸あけて春は来にけり"と吉田松陰。かけ、とは鶏のことである。
天の岩戸を開くために鳴いた鶏(ニワトリ)だ。鶏は夜明けを告げる鳥、光を招く鳥である
▼晴れ晴れとした世を待ち望んで鳴く鳥を志士の現れに託して詠んだ。私たち日本人の行動規範としての筆頭は、日本神話に出てくるアマテラス大神であろう。
年間伊勢神宮に六百万人が詣でる。天の岩戸から出てくるのだから、横穴式墳墓に葬られていた
▼岩戸が開けられて復活したのがイエス・キリストである。歴史はヒストリー(history=his
story彼の物語)であると聞いた。彼の存在の確かな足跡は聖書にある。十字架の死と復活が福音だ。
その方の化身でもあるかのように古事記にシンボル化した神として存在するのが日本国の象徴の根っこアマテラスか。世を照らし、天を照らしたのはイエスその方だと世界の声は言う
▼ペテロの三度拒否と回復を告げる鶏の声。この神秘を解き、日本の夜明けの鶏声となるのは誰? |
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