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【性感染症について】
セックスは楽しいだけの遊びではありません。体液のやりとりや、皮膚と皮膚との接触によってでも、感染症は移る可能性があります。よりよいパートナーとの関係を維持するためにも、お互いに性感染症について話し合うことが必要かもしれません。これは決して気恥ずかしいものではなく、2人の将来にとってもとても重要なことです。
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■いわゆる「性病」かかっちゃったらどーする?
性感染症…。といっても薬で簡単に治るものから現在の医学では完治できないものまであります。最近では性感染症のことを「STD」という呼び方でよくいわれており、こっちのほうが、皆さんも耳にしたことが多いかな? と思います。STDは性行為で感染する病気で、なかにはクラミジアのように粘膜を好む菌はオーラルセックスでもうつることがある病気もあります。
では、主なものをあげていきましょう。
● クラミジア
現在最もポピュラーな病気です。膣だけでなく、喉にも感染します。早期に発見できれば、抗生物質で簡単に治療することが可能です。しかし、男性は排尿時に痛みがはしるなどの症状がありますが、女性は無自覚なケースも多い病気です。感染しているのを知らないまま、放置しておくと不妊症の原因にもなるので、注意が必要です。尿道がむずがゆくなったり、排尿時にやけるような不快感がある、おりものが増えるなどの異変を感じたら、すぐに検査をするのが懸命です。現在では、家庭で気軽にチェックできるキットも販売されているので、それらを使ってみるのもオススメです。また、くり返し引きおこすこともあるので注意が必要です。
● 淋病
おりものが増えるという症状ではじまります。男性はクラミジアと同じように、排尿時に激しい痛みがおこったり、膿のでる症状で気づくことが多いようです。反面、女性はおりものの増加くらいが主な症状なので、発見に遅れるケースが目立ちます。入浴時に子どもなど、抵抗力の弱い人に感染する場合もあるので注意が必要です。おりものが多くなったり、かゆみを感じたら、検査を受けましょう。抗生物質でわりあい簡単に治る病気です。
● 尖圭コンジローム
いぼのウイルスの感染症で性器にできる良性の腫瘍です。外陰部、肛門などに小さなツブツブのいぼができ、かゆみや灼熱感があります。放置しておくと、どんどん広がってしまうので、早期の治療が大切です。男性はいぼの他に自覚症状がないため、女性は注意が必要です。治療方法はレーザーで焼き切る方法が一般的です。ほとんどの場合が良性の腫瘍ですが、子宮頚ガンや外陰ガンの悪性がみられることもあります。
● トリコモナス
女性の主な症状は膣炎です。乳白色、または淡黄色のおりものがではじめます。また、通常は泡沫状、時に膿汁様にもなり多量のおりものがでるようになります。外陰部の発疹、痒み、灼熱感や、排尿痛または排尿時不快感が生じることもあります。進行すれと、おりものが血性となり、膣壁に黄色の分泌物を伴う小さな顆粒状ないし斑点状の出血班が見られるようになります。一度、トリコモナスに感染すると、トリコモナスが多量の糖を消費し、膣内のpHをアルカリ側へ傾けてしまうので、他の細菌の感染も助長するので注意が必要です。通院して薬を飲むことで治療ができます。
● 性器、口唇ヘルペス
性行為で感染。初感染では症状が重いことが多く、湿疹、水泡が外陰部にでき、発熱をともなうこともあります。湿疹、水泡ははじめ、かゆみを伴い、やがて激しい痛みがおこります。水泡や潰瘍は約1週間で消えてしまうので注意が必要です。完治することが難しく、抵抗力が著しく劣ったときに再発する可能性があります。
● 梅毒
感染してから3〜4週間潜伏期があります。第1期症状は大陰唇や小陰唇、膣口に米粒くらいのかたいしこりができ、やがて中心部が潰瘍化します。しこりは1カ月ほどで消え鼠径部が腫れます。その後、2〜3カ月再び潜伏期間に入ります。2期症状では発熱、全身の倦怠感をともなって、梅毒特有の発疹が全身に出て、リンパ節が腫れます。この後、第3期を経て、第4期にいたりますが、現在ではここまで進行するケースはほとんどありません。ただし、第3期ともなると、後遺症が残る上、第4期になると完治はできないのが現状です。早めの発見、治療が大切な命に関わる病気です。
● B型肝炎
倦怠感を感じることで病院にいくケースが多い病気です。たいていの場合、血液を介して感染しますが、傷があると性交渉でも感染します。発病したら、入院治療が必要になります。また肝臓癌のもとにもなる恐ろしい病気です。
● エイズ
感染後、2週間〜2カ月頃にインフルエンザのような高熱がでる人もいますが、ほとんどの場合は無症状です。潜伏期間が長く、数年から数十年とばらつきがあります。したがって、本人に自覚がないまま他の人に感染させてしまう怖さが特徴です。発病すると、2〜3年で死亡するケースが多かったが、近年では薬の開発もすすみ、症状を遅らせることで、発病した後も、定期的な検査を受けながら日々を送ることができます。しかし、完治は今のところできない病気です。また、3カ月以上たたないと、血液のなかに抗体ができないため、ヤバい! と思ってもすぐに検査できないのも特徴です。プライバシーに関わる病気なだけに、あまり人には知られたくない。きっと、たいていの人はそう思っているはずです。現在では自宅で検査できるキットも売っていますので、それで検査してみるのもオススメです。
このページの写真、文章は女性が運営するセクシャルヘルスケアのお店 ラブコスメティックからの引用です。
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