指導者の方へ 3−B
つづりと発音の発見学習

実は今までの学習指導の中で、発見学習として実施したことがありません(2003年12月現在)。やらなくても十分効果はあると思われるのですが、 「覚える」だけの活動よりも「見つける」活動のほうが記憶の保持には効果があるようです。方法はいくつか考えられますが、授業の中での活動であることから10〜20分で終了する程度で準備するのがいいように思います。思い切って1時間とって、落ち着いて発表させたいのですが、週3時間の現実は大きいものがあります。指導者の判断次第のようです。

例として次のような活動を紹介してみます。指導内容を中学生向けにしてありますが、活動の基本的な流れは三重大学 下村 勉 教授の「発見型英単語データベースシステムの活用」に関する研究(教育情報工学シリーズ4 学習環境の構築:コロナ社)を参考にしたものです。発音記号をカタカナで置きかえてありますが、指導されるときに適切に補ってあげてください。

答えはいろんなものが予想されますが、1クラスあたり、班の数以上を目標にしてなんとかしぼりだすように助言をいれていくといいでしょう。そしてこのときに生徒がEルールを見つけられることが理想です。大変むずかしいことかもしれませんが、それを実現するためには単語が読めることが前提となります。読み方のわからないときは班で助け合うような指導を必ずいれてあげてください。
どうしてもEルールが出てこなかった場合も板書を利用して最終的に生徒が気づく形へ導くことがこの学習の目的です。せっかくこの学習に時間を取るのであればその点をご注意ください。

2年生1学期以降を推奨

1.用紙(下)を配布。

2.そこから見つけられる特徴を班で考えさせる。

3.各班で順番にひとつずつ発表して検証していく。

4.Eルールの解説をして次回から練習をしていくことを予告する。

配布プリント(例)

   年   組   番(  班)  名前
a の部分の発音別に分けられた単語で、それぞれのグループの特徴を書きなさい。
1  エィ lake  table  take  game  name  page  station  make  place
2  ア bag  that  apple  have  family  hand  happy  practice  answer  cat  black after  bank
3  オー wall  walk  tall  ball  fall  small  all
4  エ any  many
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