指導者の方へ 2
概略

まず指導内容を指導者自身がしっかりと理解することが大切です。 当サイトで Eルール と呼んでいる仕組みが基本になります。これは単語の最後3文字に注目したつづりと発音の法則のことです。

最後の3文字が 母音(文字) + 子音(文字) + e のとき、その母音文字はアルファベット読み(ABCの歌と同じ)します。
母音文字とは a i u e o を示します。 y も i と同じ働きを持つことが多くあります。

言われてみて初めて知ったと言う人も、指導者になるくらいでしたらなんとなく感じている法則のはずです。あるいは本格的にトレーニングをつんだ人もいるかもしれません。要はそれをいかに生徒の学習意欲につなげていけるかということです。具体的な練習は生徒向けのページ(上のメニュー)でできますので、ぜひご活用ください。

以前にPhonics(フォニックス)が注目を集めたことがありました。最近は積極的に指導しているという教員に会うこともほとんどなくなりましたが、このサイトで紹介している学習方法はフォニックスとは少し考え方が違っています。EルールそのものはPhonicsではmagic-eとして紹介されていますが、ここではその法則に注目して指導を続けていく中で、学習者と指導者が一緒につづりと発音の関係理解を深めていくことが大きな目的です。フォニックスを授業に導入するとその指導にかかる時間が大きく、また生徒(特に英語を苦手としている生徒)にとって新たな負担となることが最終的に教育現場で普及することがなかった理由ではないか、と思いますが、Eルール中心の指導であれば毎回の授業最初の数分間に練習を繰り返すだけです。

この法則を学習する大きなメリットとして、「Eルールに該当しないときはアルファベット読みしない」というものがあります。「逆に言うと・・・」というだけのことですが、授業で練習を進めていくうちにその大きな役割に気づかれることは確実です。
英語の発音と日本語の発音は基本的に同じものはない、と言われています。細かいことを言えば確かにそうかもしれませんが、国や地域によって英語の発音は違うものですから、多少日本的な発音でも問題ないというのが作成者個人の考えです。それでも a の発音だけはややこしい現実があります。Eルールに該当しないときの a はちょっとばかりやっかいものです。ですが、ちょっとややこしいかな?と思われるのは a だけです。

また、以前にこの学習方法について紹介したときに指摘されたこととして、「よく使う単語に該当しないものが多いことに問題がある」というものがあります。具体的には have come live love などがそういった単語にあげられます。私は言語学者ではないので断言することはできませんが、これらはよく使うからこそ例外的なつづりで存在するようになったのではないか?という気がします。英語学習において例外は避けて通ることができません。何かを学べば必ず例外が存在します。この学習においてもそれは同じです。

ちなみによく使う単語のつづりはよく使うだけあって生徒もよく覚えているものです。そんなことよりも、もっと先を見通した指導をしていくことが指導者にとって必要であると考えています。