魚市場、浜島港

 万葉の古来から「御食ツ国」と呼ばれた伊勢志摩を支えてきたのが、志摩半島の各魚港です。

 浜島港は、県下唯一の避難港ですが、それよりも遠洋漁業の基地として、又近海、沿岸など多種多様な魚港として生きてきました。

特に鰹漁に於いては、日本一の地位を、今以て確保しております。

 昔は、江戸と大阪を結ぶ航海上の要所を占め、風待ち港として栄えたのが始まりです。当時、海の男の面倒を見てきたのが、ハシリカネと呼ばれていたと言い伝わっております。

 魚市場では、午前と午後の二回セリ市が開かれ、その威勢のよいセリ声が、マイクを通して港中に流れ人々を活気付けます。又、大漁船が入港すると町中にサイレンが鳴り渡り、仲買人が続々と集まってきて何時でもセリが開かれます。

沿岸漁業、遠洋漁業の基地  浜島港

前のページ  最初のページ  次のページ