浜島港灯台

 周囲百メートルにも満たない小さな大矢取り島に立つのが、昭和三十年に建設された浜島港灯台です。

 遠州灘から、熊の灘に至る外洋航路の難所として、海の男に恐れられている志摩半島の沖合航路の安全確保のために、対岸の御座灯台と共に、一日の休みもなく海上を照らし続けております。

 灯台は、高さ八、六メートル、白色円筒系のミニ灯台ですが、三千五百燭光で、光の到達距離は十四キロメートルあり、航海の安全のために重要な役割を果たしています。

 城山崎から矢取り島へは、274メートルの堤防で結ばれていますので、散歩コースとしても最適です。この堤防の電柱を通じて、電力が供給されている無人の灯台ですが、小さいながらも海の男の命の灯火を灯し続けています。

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