浜島古墳群、鬼のガロ、やまと姫伝説

 現在、浜島の旅館街になっている一帯が浜島古墳群の所在地です。全部では十五基あったが、市街地開発などによって一部無くなり、今は旅館の中に幾つかひっそりとたたずまいしております。

 何れもが円墳であり、最も形の残っているのは、玄室の奥行三間、幅一間、高さ一間で羨道の長さ一間の物で、昔から村人は鬼のガロと言って崇めてきました。

 この七号墳は、三重県指定文化財になっており、ホテル南風荘の中庭にあるが、永年の風雪に晒され天井部分が崩壊してしまい、内部には入れなくなりました。

 伝説には、熊の灘を航海中のやまと姫が病に倒れ、亡くなった為に或る山中に埋葬したが、この浜島の目戸山の風景が最も相応しいと言う家来が、この地に移したのがこの古墳だと言うことです。

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