竜江寺

 寺号を瑞雲山龍江寺と称し、臨済宗南禅寺派に属しています。

 鳥羽藩主九鬼嘉隆は、特に曹洞宗を信奉していた中にあって、龍江寺は極楽寺と共に、臨済宗として孤高を守ってきました。

 この寺は、浜島城主小野田筑後の家臣の菩提所として建てられたものですが、その開基は不祥で、天分三年に火災に合い現在地に建てられたと言うことです。その後も幾多の火災や災害に遭遇しながら、浜島の盛衰を眺めてきました。

 本尊は聖観音座像で、一面二躄で宝冠に阿弥陀の化仏を頂き、左手に紅蓮華を持ち、右手でその花を開けようとしている。脇侍は地蔵菩薩と達磨大師、別に如意輪観音が安置されている。

 平成三年台風十九号によって屋根部分が大破したため、檀家によって全面改築がなされ現在に至りました。

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