宮山古墳、宇気比神社樹そう

 宇気比神社の鎮守の森として守られた宮山の樹そうは、温暖な風土に支えられて、暖地性常緑濶葉樹の宝庫としての樹そうを形成してきました。

 昭和13年三重県指定の天然記念物となったが、伊勢湾台風などにより大木の多くは倒されてしまいました。

 この樹そうの中の5基の古墳群を宮山古墳と言います。

 何れもが小円墳で、古墳時代の地方豪族の墳墓であろう。

 近年遊歩道が整備され、散歩しながら5基の古墳が確認できます。 男性的な荒ぶる太平洋と、女性的な英虞湾を一望できたこの地は、海への憧憬と恐れを抱いた古代人にとって、最高の永眠の地であったことでしょう。今は建物などが立ち英虞湾こそ見えませんが、前島半島の先端から真っ直ぐ延びる水平線も見所の一つです。

       

 

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