西行上人の碑

 恵比須が丘の遊歩道を歩いていくと、西行上人の「山家集」の中の歌の石文が建てられている。

 「はなれたる しららの浜の沖の石を くだかで洗う 月の白波」 この碑は、浜島の一風流人が万葉に思いを馳せ、西行上人の読んだ句がこの地であると信じて建設したものです。

 この句の読まれた本当の場所は不明で、必ずしもこの地とは言い切れないようですが、対岸の御座白浜を眺めるこの地に立てば、上人の歌の心に触れることが出来ます。

 元は台石部分も高く立派なものでしたが、永年の風雪に耐え危険となったために、現在の形にしたものです。

 「蒼波に かもめなつさひ志ららの浜 うらら映えたり 松の木の間に」         稲花

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