丸葉ちしゃの木
丸葉ちしゃの木は、ムラサキ科に属する落葉木で、初夏に香りの良い白い花を多く付け、秋になると黄色い実を付ける亜熱帯樹木です。台湾、琉球列島、九州にわたって分布しているが、本州に於いて分布しているのは、今まで千葉と和歌山の二か所だけで、発見されているのは極まれだと言うことです。
南張がこの木の自生地として発見されたと、植物研究誌に発表されたのは、昭和五十一年とまだ記憶に新しい。発見されたのは、前川の河口部の潮溜まりの土地であることから、海からの漂着説が有力のようです。
太いものは、幹の周囲が一メートルを超え、高さも十メートルに達するものが有り、国民年金センターの下手の傾斜地に、二十本ぐらいの群落を作っています。