磯笛岬、ツバスの鐘

 塩鹿浜から国道を離れ、海岸沿いの道をたどると最初に海の開けたところが磯笛岬です。一体は海蝕によって切り立った崖になっており、足元まで海が迫ってきております。

 岬展望台に歩を運ぶと、どこからともなく磯笛の音が聞こえてきます。これは眼下の荒磯で潜っている海女の磯笛を再現して、訪れる人に志摩のムードを楽しんでもらおうとの配慮です。

 ツバスは、出世魚ボラの幼稚子の事です。最後は、龍になって空に上ると言う魚の最初の名前にあやかって名付けられたのが、ツバスの鐘です。

 この鐘を太平洋に向かって打ち鳴らせば、その人の願いが叶えられると言う意味が有り、何を祈るのか、仲良く鐘を鳴らしている若いアベックが見受けられます。

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