痛みは、"生きる"ために必要な信号です。
人間が生き続けるためには、けがをしたり、調子の悪い場所を修復していかなければなりません。生まれつき痛みを感じない"先天性無痛症"という病気がありますが、これは痛みを感じないがために、けがをしてもそのことに自分の脳が気づかず大出血や感染症により短命に終わる事の多い病気です。痛みは、人体が脅かされた状態を的確に感知し、その警告を脳に伝えるための重要な信号なのです。


炎症が起こるから治るのです。
痛みを感じることにより、脊髄神経からの反射的な信号が、修復するための材料を集めるように働きかけます。その材料こそが血液成分です。壊れた細胞は使いものにならないので分解して掃除する必要があります、そこに残っていては新しい細胞が生まれるスペースがありません。壊れた細胞の分解、清掃作業が活発に起こっている状態が炎症(熱感、発赤、腫れ)なのです。捻挫や打撲などで患部を冷やしたり消炎剤を塗布したりといった処置は炎症が行なうべき修復作業の妨げになったり、治そうという働きが途中で止まったりということになることも考えられます。


細胞は常に生まれ変わろうとしています。
生きている人間の体は、血液が全身を循環することで止まることなく変化しています。変化しようとすることが生きている証拠ともいえます。人間の細胞は約2年の間にすべての細胞が入れ替わるといわれていますが、遺伝子という一人の人間の情報が書き込まれた鋳型(いがた)に基づいて、古い細胞が死んで新しい細胞に入れ替わります。捻挫、打撲、肉離れ、骨折などのけがや、使い過ぎにより筋肉の中にできた硬い部分(筋肉の線維化や収縮)は新しい細胞に生まれ変われずに眠っている筋肉だと考えられます。酸素や栄養を運ぶべき血管は少なくなり、やがて神経が正常に機能しなくなり痛みを感じにくくなることもあります。年月が過ぎれば年齢のように硬い筋肉は全身へと広がり、身体のバランスを崩してしまい、二次的に痛みのある部分が出現します。筋肉は、骨から骨へ付着していますので、そのあいだにある関節への圧力も高まり軟骨がすれたり骨が変形したりする原因にもなることも考えられます。 筋肉の中の硬い部分(線維化や収縮)を治療による刺激で傷つけて、再度、炎症反応を起こし、細胞の清掃作業を促進させ、新しい正常な働きをする筋肉に生まれ変わるようにきっかけを作ってあげることが根本的な治療につながると考えています。






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